「貪ることを休めよ。まことの友は一人二人あらば足りなん」

- 1862年2月17日~1922年7月9日(60歳没)
- 日本出身
- 小説家、評論家、翻訳家、軍医
原文
「貪ることを休めよ。まことの友は一人二人あらば足りなん」
解説
この言葉は、人間関係における欲望の抑制と、真の友情の価値を説いている。「貪ることを休めよ」とは、名誉・財産・人脈などを際限なく求める心を静めよという意味である。ここでの「貪る」は物質的な欲望だけでなく、人間関係における数や地位への執着も含む。
続く「まことの友は一人二人あらば足りなん」は、本当に信頼できる友はごく少数で十分であるという古来の知恵を示している。広く浅く多くの人と付き合うよりも、少なくても深く心を通わせられる関係の方が人生を支える力になる、という考えである。
現代でも、人脈作りやSNSでの「友達」数が重視される傾向があるが、それはしばしば形式的で脆い関係にとどまる。この言葉は、数ではなく質を求める友情こそ人生の財産であり、むやみに広げるよりも真に信頼できる一人二人を得ることの方が、はるかに価値があるという教訓を与えている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
「森鴎外」の前後の名言へ
申し込む
0 Comments
最も古い