「ハムレットは結婚したく無かったんだろう。ハムレットは一人しか居ないかも知れないが、あれに似た人は沢山いる」

- 1867年2月9日~1916年12月9日(49歳没)
- 日本出身
- 小説家、評論家、英文学者
原文
「ハムレットは結婚したく無かったんだろう。ハムレットは一人しか居ないかも知れないが、あれに似た人は沢山いる」
解説
この言葉は、シェイクスピアの悲劇『ハムレット』の主人公を引き合いに出して、優柔不断で行動をためらう性格や、結婚への躊躇いを持つ人物像を指している。作中のハムレットは王位継承や復讐という重大な使命に直面しながらも、迷いや逡巡が多く、行動を決断するまでに長い葛藤を続ける人物である。ここでは、彼が結婚にも積極的ではなかったであろうという解釈を示している。
夏目漱石は、ハムレットのような人物は歴史上たった一人かもしれないが、その性格や傾向を持つ人は現実世界にも数多く存在すると指摘している。つまり、特定の歴史的人物や文学上のキャラクターは唯一無二であっても、その心理的特性や行動様式は普遍的であり、時代や文化を超えて繰り返し現れるという洞察である。
この見方は、現代社会にも適用できる。結婚や長期的な関係に踏み切れず、理想と現実のギャップや決断の重みに悩む人は珍しくない。文学的比喩を用いることで、個人の心理的葛藤が時代を超えて共通していることを浮き彫りにしている。
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