「粥も旨い。ビスケットも旨い。オートミールも旨い。人間食事の旨いのは幸福である」

- 1867年2月9日~1916年12月9日(49歳没)
- 日本出身
- 小説家、評論家、英文学者
原文
「粥も旨い。ビスケットも旨い。オートミールも旨い。人間食事の旨いのは幸福である」
解説
この言葉は、日常の中の小さな喜びが幸福の本質であるという考えを表している。粥、ビスケット、オートミールという素朴な食べ物が例に挙げられているのは、特別なご馳走でなくても、味わいを感じられる心の状態こそが幸せであるということを強調しているためである。
食事の「旨さ」を感じるには、健康な体、穏やかな心、そして日々の生活に安定が必要である。味覚が生きて働き、素朴な食事にも満足できることは、物質的な豊かさよりも深い幸福を意味する。これは、贅沢や高価な食べ物よりも、感謝と平穏な日常が幸福をもたらすという価値観を示している。
現代社会では、美食や高級料理が幸福の象徴とされることも多いが、この言葉は逆に、日常の中で「おいしい」と思える瞬間こそが人生の豊かさであると教えてくれる。どんな時代や環境でも、この感覚を持ち続けることが、人間の幸福の土台になるのである。
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