「隣の中国でも人間積んだ宇宙船を上げて、みんなびっくりして。中国人は無知だから『アイヤー』と喜んでいる。あんなものは時代遅れ。日本がやろうと思ったら1年でできる」

石原慎太郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
石原慎太郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1932年9月30日~2022年2月1日(89歳没)
  • 日本出身
  • 第14~17代東京都知事、作家、政治家

原文

「隣の中国でも人間積んだ宇宙船を上げて、みんなびっくりして。中国人は無知だから『アイヤー』と喜んでいる。あんなものは時代遅れ。日本がやろうと思ったら1年でできる」

解説

この言葉は、石原慎太郎が中国の有人宇宙飛行に対する批評として述べたものである。発言では、中国の技術成果を時代遅れと評し、日本の技術力であれば短期間で同等の成果を達成できると豪語している。ここでの核心は、単なる科学技術論だけでなく、国家間の技術競争における自負と挑発的な言辞である。石原はしばしば、日本の潜在能力は高いが、それを発揮できる政治的意思と戦略が欠けていると指摘してきた。

この発言の背景には、2003年に中国が初の有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げに成功し、世界で三番目の有人宇宙飛行国となった出来事がある。当時、この成果は中国の国威発揚の象徴として国内外に大きく報じられたが、石原はこれを冷ややかに見ており、日本の技術力を過小評価すべきではないという強い自負心を表明した。また、発言には中国への政治的・文化的批判も込められている。

現代においてこの言葉を応用するなら、単なる他国批判としてではなく、自国の技術力や産業基盤を過小評価せず、実行力を伴う国家戦略を立てる重要性というメッセージとして受け取るべきである。有人宇宙開発や先端技術分野では、政治的意思・予算・国民的支持が揃ってこそ成果が出るという点で、石原の言葉は挑発的でありながらも、国家の技術政策への警鐘として読むことができる。

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