「『宗教があって祈りが生まれた』のではなく、『祈りがあって宗教が生まれた』のです」

- 1928年1月2日~2023年11月15日(95歳没)
- 日本出身
- 創価学会会長(第3代)、作家
原文
「『宗教があって祈りが生まれた』のではなく、『祈りがあって宗教が生まれた』のです」
解説
この言葉は、祈りこそが宗教の源泉であり、宗教は祈りから発展したという視点を示している。一般には、宗教という体系や教義が先にあり、その中で祈りが行われると考えられがちだが、この考えでは逆である。人間が本能的・精神的に抱く感謝、願望、畏敬の念が祈りという形になり、その積み重ねが体系化されて宗教へと昇華していったと説いている。
この思想は、人類史における宗教発生の自然発展的な側面と一致する。太古の人々は自然の脅威や生命の神秘に直面し、自らを超えた存在への祈りを通じて心の安らぎや指針を求めた。その祈りの習慣や共同体での共有が、後に神話や儀礼、教義として体系化されていったのである。
現代社会においても、この名言は宗教理解に新たな視点を与える。信仰の有無にかかわらず、祈る心は人間の根源的な精神活動であり、その延長線上に宗教という文化形態がある。この言葉は、宗教を人間の本質的営みの一部として捉える重要なヒントとなっている。
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