「真実というものは、文字だけではわからない。悪い人を善い人のように書くこともできるし、善い人を悪い人のように書くこともできる」

- 1928年1月2日~2023年11月15日(95歳没)
- 日本出身
- 創価学会会長(第3代)、作家
原文
「真実というものは、文字だけではわからない。悪い人を善い人のように書くこともできるし、善い人を悪い人のように書くこともできる」
解説
この言葉は、文章や記録だけでは真実を完全に捉えることはできないという警鐘である。文字はあくまで人間が選び取った表現であり、書き手の意図や偏見、立場によって事実の見え方が変わる。したがって、記述された内容だけを鵜呑みにすれば、現実とは異なる印象を持たされる危険がある。
この考え方は、歴史や報道、文学など、記録が人の手を通して残されるあらゆる分野に当てはまる。権力者や組織が自らに都合の良いように歴史を書き換える例や、メディア報道における情報操作などは、事実とその表現の間に生じる乖離を象徴している。仏法的視点からも、物事の本質を見極めるには、多角的な観察と自らの判断力が必要とされる。
現代社会においても、この名言は大きな意味を持つ。SNSやネットニュースでは、限られた文字数や編集方針によって人物や出来事の印象が大きく変わる。だからこそ、複数の視点から情報を確認し、自らの目で真実を探る姿勢が求められる。この言葉は、情報化社会を生きる上での知恵として、時代を超えて通用する教訓である。
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