与謝野晶子の名言・格言・警句

- 1878年12月7日~1942年5月29日
- 日本出身
- 歌人、作家、思想家
人物像と評価
与謝野晶子は、明治から昭和初期にかけて活躍した歌人・作家・思想家であり、日本近代文学における情熱的な女性表現者として知られる人物である。
代表歌集『みだれ髪』では、恋愛と官能を率直に詠み、従来の道徳観に挑戦する大胆な作風で注目を集めた。
また、文学活動にとどまらず、女性の教育と社会進出を強く訴え、雑誌『明星』や『青鞜』の活動を通じてフェミニズムの先駆的役割を果たした。
さらに、日露戦争下では反戦の立場から『君死にたまふことなかれ』を発表し、国家と個人のあり方に鋭い問いを投げかけた。
一方で、その思想には理想主義的側面や矛盾も指摘されるが、女性の主体性と自由を求めた姿勢は、日本近代文学と社会思想において今なお強い輝きを放っている。
名言
- 「厭々する労働はかえって人を老衰に導くが、自己の生命の表現として自主的にする労働は、その生命を健康にする」
- 「君死にたまふことなかれ」
- 「人生は個人生活、国民生活、世界生活のいずれに偏しても幸福でありません」
- 「男子は貨幣の奴隷であり、女子は男子と家族制度の奴隷であって、奴隷たることは同じです」
- 「男女相互の経済上の独立を顧慮しない恋愛結婚は不備な結婚であって、今後の結婚の理想とすることができません」
- 「天才は火で、修養と閲歴は薪でしょう。薪がなくては火も燃えません」
- 「人間が真の福祉に生きる理想生活の実現される時は経済的労働から解放された時であろう」
- 「人間が他人を処罰する資格をどこに持っているでしょう。それの認容されるのは階級道徳の世界にかぎります」
- 「人間は何事にせよ、自己に適した一能一芸に深く達してさえおればよろしい」
- 「人が親となることは、親となる資格を備えている人という制限を超えない範囲で望ましいことである」
- 「法律は生活の一部であって、しかもそれが存在の理由としては、全体を生かすもので無ければなりません」
- 「若さ」の前に不可能もなければ、陰翳も無い、それは一切を突破する力であり、一切を明るくする太陽である
- 「若さ」はその人の生命が貯えている豊富な成長力ーー生きようとする力そのものである