「他人の肩に乗って運ばれたがる者、世界は自分に生計を保障すべきだと考える者に出会うだろう。だが彼らは、私たちは皆で持ち上げ、皆で引っ張らなければならないということが見えていないようだ」

- 1863年7月30日~1947年4月7日
- アメリカ合衆国出身
- 実業家、フォード・モーター創業者、自動車大量生産方式の先駆者
英文
“You will find men who want to be carried on the shoulders of others, who think that the world owes them a living. They don’t seem to see that we must all lift together and pull together.”
日本語訳
「他人の肩に乗って運ばれたがる者、世界は自分に生計を保障すべきだと考える者に出会うだろう。だが彼らは、私たちは皆で持ち上げ、皆で引っ張らなければならないということが見えていないようだ」
解説
この名言は、自己中心的な依存の姿勢と、協力による共同責任の対比を明確に示している。ヘンリー・フォードは、社会や組織においては各人が自らの役割を果たし、他者とともに働くことが不可欠であると考えていた。ここで批判されているのは、努力を放棄し、他人の成果に頼ろうとする姿勢である。
フォードが築いた大量生産の体制は、一人ひとりの作業が連携してこそ成り立つ構造であった。そのため、全員が協力して仕事に取り組まなければ、全体の仕組みが機能しなくなる。つまり、共同体に属する以上、「引っ張り合い」「支え合う」ことが不可欠であり、それを怠る者は全体の進歩を阻む存在となる。
現代においても、この名言は個人の責任と社会的協力の重要性を問い直すものとして有効である。福祉や労働の文脈において、支援を受けることと依存することは異なる。この言葉は、社会の一員としての責任を自覚し、共に担うという意識が健全な社会を築く基盤であるという普遍的な価値観を力強く伝えている。
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