「立法と外交における私たちの最初の2年間の実績は、現代史において成し遂げたことに限れば、ジョンソン、FDR(ルーズベルト)、リンカーンを除けば、どの大統領にも引けを取らないと私は思う。しかし、経済に関しては、まだ多くの課題が残っている。そして私たちはそれに粘り強く取り組み続けるつもりだ」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“I would put our legislative and foreign policy accomplishments in our first two years against any president — with the possible exceptions of Johnson, FDR, and Lincoln — just in terms of what we’ve gotten done in modern history. But, you know, but when it comes to the economy, we’ve got a lot more work to do. And we’re gonna keep on at it.”
日本語訳
「立法と外交における私たちの最初の2年間の実績は、現代史において成し遂げたことに限れば、ジョンソン、FDR(ルーズベルト)、リンカーンを除けば、どの大統領にも引けを取らないと私は思う。しかし、経済に関しては、まだ多くの課題が残っている。そして私たちはそれに粘り強く取り組み続けるつもりだ」
解説
この発言は、バラク・オバマが自身の政権初期の成果と課題を率直に総括したものである。彼は、特に医療制度改革(オバマケア)、金融規制改革、外交政策の推進といった面で、現代史上でも極めて大きな成果を挙げたと自負している。一方で、経済回復という最重要課題においては道半ばであり、努力を継続する決意も明確に示している。特に「we’ve got a lot more work to do(まだ多くの課題が残っている)」という表現は、自己満足を排し、現実を見据える謙虚な姿勢を表している。
背景には、オバマ政権が2009年からの世界金融危機への対応、医療制度改革、外交再建といった難題に取り組んだことがある。オバマは、歴史的偉業を成し遂げた過去の大統領(リンカーン、FDR、ジョンソン)に敬意を示しつつ、自らも現代の危機に果敢に立ち向かった指導者であるという自覚を語った。この発言は、成果に誇りを持ちつつも、現実的な自己評価と未来への責任感を併せ持つリーダーシップを示している。
現代においてもこの姿勢は重要である。たとえば、短期的な成果を誇るだけでなく、長期的課題に粘り強く取り組むリーダーシップが求められる中で、オバマのこの発言は、成果と課題の両面を正直に見つめ、未来に向けた継続的努力を惜しまないという、普遍的なリーダーの資質を力強く伝えている。
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