「これまでの年月、夫はまさに私の力であり、支えであり続けてくれました。彼が決して口にすることのないほど大きな恩義を、私は彼に感じています」

- 1926年4月21日~2022年9月8日
- イギリス出身
- イギリス女王
英文
“My husband has quite simply been my strength and stay all these years, and I owe him a debt greater than he would ever claim.”
日本語訳
「これまでの年月、夫はまさに私の力であり、支えであり続けてくれました。彼が決して口にすることのないほど大きな恩義を、私は彼に感じています」
解説
この発言は、エリザベス2世が2002年のゴールデン・ジュビリー(即位50周年)を記念して行った演説の中で、夫フィリップ王配に対する深い感謝の念を表明したものである。長年にわたり公私にわたって女王を支え続けたフィリップ殿下への敬意と愛情が、簡潔かつ率直な言葉で語られている。
「my strength and stay(私の力であり、支えであり続けてくれた)」という表現は、結婚生活における精神的・実務的な支援の両面を含んだ賛辞である。また、「a debt greater than he would ever claim(彼が決して求めることのないほど大きな恩義)」という語りには、フィリップ殿下の控えめな性格や献身的な姿勢をよく理解していた女王の思いがにじんでいる。
この言葉は、王室という特異な環境において、夫婦が対等で信頼に満ちた関係を築くことの難しさと尊さを示すとともに、長年にわたる伴侶への真摯な感謝を、公の場で率直に述べるエリザベス2世の誠実さと人間性を浮き彫りにするものである。君主としての言葉でありながら、普遍的な夫婦の絆と感謝の価値を世界に示した感動的な一節である。
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