「私は皆さまの前で宣言いたします。私の人生が長かろうと短かろうと、そのすべてを皆さまへの奉仕と、私たち皆が属する偉大な帝国の家族への奉仕に捧げる所存です」

エリザベス2世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
エリザベス2世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1926年4月21日~2022年9月8日
  • イギリス出身
  • イギリス女王

英文

“I declare before you all that my whole life, whether it be long or short, shall be devoted to your service and the service of our great imperial family to which we all belong.”

日本語訳

「私は皆さまの前で宣言いたします。私の人生が長かろうと短かろうと、そのすべてを皆さまへの奉仕と、私たち皆が属する偉大な帝国の家族への奉仕に捧げる所存です」

解説

この発言は、エリザベス2世が1947年4月21日、自身の21歳の誕生日に南アフリカからラジオを通じて行った有名な誓約演説の一節である。この時点で彼女はまだ王女であったが、将来の君主としての責任と決意を明確に表し、国民と連邦に対する生涯の奉仕を誓った歴史的瞬間である。

ここでの「whether it be long or short(長かろうと短かろうと)」という言い回しは、若き日の謙虚さと覚悟を象徴しており、どのような運命が待っていようとも職務を全うするという強い意志が読み取れる。また「your service and the service of our great imperial family(皆さまへの奉仕と偉大な帝国の家族への奉仕)」という表現には、個人の人生を公の使命に捧げるという王室の根本的な精神が凝縮されている。

この誓いは、エリザベス2世の在位70年にわたる忠実な公務の原点として語り継がれている。彼女はこの言葉通り、晩年まで職務を果たし続け、時代が変わってもなお、誠実と責任感の象徴として世界中から尊敬を集めた。この発言は、リーダーシップとは栄誉ではなく献身であるという普遍的な理念を今なお力強く伝えている。

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