「人が自分以外の身体に生きることを望まないように、どれほど高貴で偉大であろうとも、他の国の支配下で生きることを国々は望まない」

- 1869年10月2日~1948年1月30日
- イギリス領インド帝国出身
- 弁護士、宗教家、社会活動家、政治指導者
英文
”Just as a man would not cherish living in a body other than his own, so do nations not like to live under other nations, however noble and great the latter may be.”
日本語訳
「人が自分以外の身体に生きることを望まないように、どれほど高貴で偉大であろうとも、他の国の支配下で生きることを国々は望まない」
解説
この名言は、独立と自己決定の価値が、個人のアイデンティティと同じほどに国家にとっても本質的であるという、ガンディーの民族自決の思想を明確に表している。彼は、支配する側の動機がいかに善意や「文明化」の名のもとであっても、真の自由は他国に依存せず、自らの意志と文化によって生きることにしか存在しないと考えていた。
人が自分の身体を離れて生きることに不快感を抱くように、国もまた、外からの支配によってはその本来の尊厳や文化、精神を保つことができない。この比喩は、植民地主義に対する倫理的批判と、被支配国の精神的・文化的自由への強い擁護を含んでいる。ガンディーにとって独立とは、単なる政治的主権の問題ではなく、魂と誇りを取り戻す行為であった。
現代においてもこの名言は、国家の自主性や文化的多様性、自己決定権の重要性を考えるうえで深い示唆を与える。他者による善意の支配や介入があっても、自由とは「自ら選び、決めること」によってしか実現し得ないというこの教えは、個人の尊厳と国家の独立を同じ価値の延長線上に置く、普遍的な真理を示している。
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