「私は世界の中で、取り巻く闇の中を、光を求めて手探りで進んでいる」

マハトマ・ガンディーの名言・格言・警句(画像はイメージです)
マハトマ・ガンディーの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1869年10月2日~1948年1月30日
  • イギリス領インド帝国出身
  • 弁護士、宗教家、社会活動家、政治指導者

英文

”I am in the world feeling my way to light ‘amid the encircling gloom.’”

日本語訳

「私は世界の中で、取り巻く闇の中を、光を求めて手探りで進んでいる」

解説

この名言は、困難や混沌に満ちた現実の中でも、真理や善を求めて進もうとする人間の姿勢を詩的に表現したものである。引用されている「amid the encircling gloom(取り巻く闇の中)」という一節は、19世紀の詩人ジョン・ヘンリー・ニューマンの詩『Lead, Kindly Light』に由来し、不確かな未来と不安の中で、内なる信仰や道徳の光を求めて進む心情を象徴している。

ガンディーは、しばしば世界の不正や暴力の中にあっても、確かな道を求め続ける「魂の巡礼者」としての自分自身を意識していた。彼の非暴力運動は、単なる政治的闘争ではなく、混沌の中にあっても決してあきらめず、真理という光に向かって進む霊的な営みでもあった。この言葉には、迷いや葛藤の中でも、自らの信念に従って前進しようとする決意と謙虚さが表れている。

現代においてもこの名言は、不確実性の時代にあって道を見失いそうになる人々への励ましとして響く。光が見えないときでも、手探りで進む姿勢そのものが人間の尊厳であり、その過程にこそ意味がある。この言葉は、闇の中で光を求め続けることが、希望と勇気の証であると静かに語りかけている。

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