「神を信頼せよ、だが火薬は確実に乾かしておけ」

- 1599年4月25日~1658年9月3日
- イングランド出身
- 軍人、政治家、清教徒革命の指導者、イングランド共和国の護国卿
英文
“Put your trust in God; but be sure to keep your powder dry.”
日本語訳
「神を信頼せよ、だが火薬は確実に乾かしておけ」
解説
この名言は、信仰と現実的な備えの両立を説く警句として広く知られている。「神を信頼せよ」という言葉は信仰の絶対性を示すが、「火薬を乾かしておけ」という部分は、信仰だけに依存せず、実務的な準備や警戒を怠るなという、極めて現実的な助言である。
この表現は、オリバー・クロムウェルの軍事指導者としての姿勢と深く結びついている。彼は敬虔な清教徒であると同時に、非常に実務に通じた戦術家でもあった。戦争においては祈りだけでなく、武器の整備や兵士の訓練など、勝利のために人間がなすべき責務を重視していた。この言葉は、信仰によって導かれつつも、現実世界で勝利を収めるための知恵として語られたものである。
現代でもこの名言は、理想と実行のバランスを保つことの重要性を端的に表している。たとえば、企業経営において理念やビジョンを掲げるだけでなく、リスク管理や資金繰りといった現実的対応が不可欠であるように、精神的な信頼と実際的な備えは対立するものではなく、補完関係にある。この言葉は、そうした二重の姿勢を一文で的確に言い表した名句である。
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