「私はリビアを、非同盟運動の一員であり、国連に加盟する約200の主権国家の一つとして見ている」

フィデル・カストロの名言・格言・警句(画像はイメージです)
フィデル・カストロの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1926年8月13日~2016年11月25日
  • キューバ出身
  • 革命家、政治家、弁護士

英文

“I see Libya as a member of the Non-Aligned Movement and a sovereign State of the nearly 200 members of the United Nations.”

日本語訳

「私はリビアを、非同盟運動の一員であり、国連に加盟する約200の主権国家の一つとして見ている」

解説

この言葉は、フィデル・カストロがリビアという国家の国際的地位と主権を強く認め、尊重していたことを明言する発言である。非同盟運動とは、冷戦期においてアメリカやソ連などの大国いずれにも属さず、自主独立と平和共存を掲げた発展途上国の連帯組織であり、リビアもその一員として積極的に参加していた。カストロ自身も非同盟運動の指導的存在であり、こうした立場からリビアの国家主権を擁護している。

「国連加盟国の一つとして見ている」という表現には、国際法上の正当な主権国家としてのリビアの地位を否定すべきでないという強いメッセージが含まれている。この発言は、とりわけ西側諸国によるリビアへの軍事介入や政権転覆の試みを非難し、どの国であれ主権を持つ独立国家として尊重されるべきだという原則的立場の表明である。

現代においてこの言葉は、国際秩序における二重基準や、特定国家による選別的な正統性の否定に対して警鐘を鳴らす発言として重要な意義を持つ。カストロのこの発言は、国家の政治体制や指導者への評価を超えて、主権と平等という国際関係の根本的価値を再確認する姿勢を示すものであり、国連憲章の精神に則った一貫した外交哲学を体現している

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