「カダフィの敵対者でさえ、彼が学生時代にその知性で際立っていたことを認めている。彼は反王政的な活動のため高校を退学処分となったが、別の高校に編入し、その後21歳でベンガジ大学の法学部を卒業した」

- 1926年8月13日~2016年11月25日
- キューバ出身
- 革命家、政治家、弁護士
英文
“Even Gaddafi’s adversaries assure us that he stood out for his intelligence as a student; he was expelled from high-school for his anti-monarchic activities. He managed to enroll in another high-school and later graduated in law at the University of Benghazi at the age of 21.”
日本語訳
「カダフィの敵対者でさえ、彼が学生時代にその知性で際立っていたことを認めている。彼は反王政的な活動のため高校を退学処分となったが、別の高校に編入し、その後21歳でベンガジ大学の法学部を卒業した」
解説
この言葉は、ムアンマル・カダフィの若き日の知性と反体制的精神、そして困難を乗り越えて学び続けた姿勢を、フィデル・カストロが評価した発言である。カストロは、政治的同盟関係を超えて、人物の知性と一貫した信念に注目する傾向があり、ここではカダフィの教育的・思想的形成過程を肯定的に描いている。
「敵対者でさえ認める」という表現は、イデオロギーや立場を越えて評価される資質としての「知性」や「信念の一貫性」を際立たせる修辞である。また、若くして反王政運動に関わり退学を経験しながらも、別の学校で学び直し、大学卒業まで成し遂げたという経緯は、指導者としての資質が早期に現れ、自己形成において挫折に屈しない姿勢があったことを示している。
現代においてもこの言葉は、政治的思想や体制批判が若者にとってどれほど代償を伴うものであっても、そこからの回復と知的成熟がいかにして指導者を形づくるのかを教えてくれるエピソードである。カストロのこの発言は、リーダーとは単に権力を握る者ではなく、若き日に理想と勇気を持って行動し、学び続けた者であるという信念を示す評価である。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?