「平和について語るだけでは十分ではありません。それを信じなければならないのです。そして、信じるだけでも不十分であり、それに取り組まなければならないのです」

エレノア・ルーズベルトの名言・格言・警句(画像はイメージです)
エレノア・ルーズベルトの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1884年10月11日~1962年11月7日
  • アメリカ合衆国出身
  • 大統領夫人(ファーストレディ)、人権活動家、外交官、作家

英文

“It isn’t enough to talk about peace. One must believe in it. And it isn’t enough to believe in it. One must work at it.”

日本語訳

「平和について語るだけでは十分ではありません。それを信じなければならないのです。そして、信じるだけでも不十分であり、それに取り組まなければならないのです」

解説

この名言は、平和を実現するためには理念や言葉だけではなく、実際の信念と行動が不可欠であるというエレノア・ルーズベルトの確固たる信条を示している。「平和」は誰もが肯定する概念であるが、ただ願うだけでは現実は変わらず、持続的な努力と具体的な行動によって初めて達成される。この三段構成の言葉は、理念(talk)、信念(believe)、実践(work)という階段を踏まねばならないことを力強く伝えている。

エレノア・ルーズベルトは、第二次世界大戦後に国際連合の人権委員会議長として「世界人権宣言」の起草を主導するなど、平和を抽象的理想ではなく、制度と行動に具体化することに尽力した人物である。彼女にとって平和とは「消極的な戦争の不在」ではなく、すべての人が尊厳と自由を保障される積極的な状態であり、そのためには言葉や信仰だけでなく不断の努力が求められると考えていた。

現代においても、平和という言葉はしばしば使われながらも、その実現には依然として課題が多い。この名言は、平和を語るだけで満足せず、行動でそれを支えることの大切さを私たちに思い起こさせてくれる真の平和とは、意志を持って築くものであり、そのために私たちは信じ、語り、そして手を動かさなければならない——この言葉は、その覚悟を私たちに問いかけている。

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