「憎しみと暴力は世界の一部にとどまることはできず、必ず他のすべての地域に影響を及ぼします」

- 1884年10月11日~1962年11月7日
- アメリカ合衆国出身
- 大統領夫人(ファーストレディ)、人権活動家、外交官、作家
英文
“Hate and force cannot be in just a part of the world without having an effect on the rest of it.”
日本語訳
「憎しみと暴力は世界の一部にとどまることはできず、必ず他のすべての地域に影響を及ぼします」
解説
この名言は、世界における憎しみと暴力が局所的に収まるものではなく、必然的に他の地域や人々に波及するという国際的連帯と道徳の原則を表している。戦争、迫害、差別、独裁などの行為は、たとえある地域に限定されたものであっても、情報、移民、経済、安全保障を通じて世界全体に影響を及ぼす。この言葉は、世界が相互に結びついた存在であり、他者の苦しみや不正を無関係として見過ごすことはできないという責任を呼びかけている。
エレノア・ルーズベルトは、第二次世界大戦後に国際連合人権委員会の議長として「世界人権宣言」の策定に携わった人物であり、人権問題を国家の内政にとどまらない「人類共通の課題」として位置づけた。この言葉は、そうした彼女の思想を端的に示すものであり、他国の暴力や抑圧に無関心でいることは、自国の自由と平和さえも脅かすことになるという警告が込められている。
現代においても、紛争地帯での暴力やヘイトがもたらす移民危機、テロ、不安定な国際情勢などが、その影響を全世界にもたらしている。グローバルな時代においては、局所的な憎しみもまた国境を越えて広がる。この名言は、他人の苦しみを自分の問題として捉え、連帯と行動によって対抗する必要性を強く訴える。正義と平和は、全世界の共同責任として築かれるべきものであると、力強く示している。
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