「赤ん坊が嫌いなわけではありませんが、ごく幼い赤ん坊はかなり不快だと思います」

ヴィクトリア女王の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1819年5月24日~1901年1月22日
  • イギリス出身
  • 女王

英文

“I don’t dislike babies, though I think very young ones rather disgusting.”

日本語訳

「赤ん坊が嫌いなわけではありませんが、ごく幼い赤ん坊はかなり不快だと思います」

解説

この名言は、母性という理想像への距離感と率直な感情の表出が感じられる発言である。赤ん坊に対して肯定的な姿勢を示しながらも、生まれたばかりの赤ん坊には感情的な距離や嫌悪感を抱くという個人的感覚を隠していない点が特徴である。これは、無条件の愛を期待される女性像に対する静かな反抗とも読み取れる。

ヴィクトリア女王は9人の子を産んだが、妊娠や出産を嫌い、育児も苦手だったと記録されている。そのため、赤ん坊に対してこのような感想を持つことは、彼女の個人的経験に根ざしている可能性が高い。女王としての義務感と個人としての感情が乖離していたことが、この言葉からもうかがえる。

現代においても、育児に対する感情の多様性は大きなテーマである。誰もが赤ん坊を可愛いと思わなければならないという社会的圧力に対して、この名言は異なる感情も存在することを認める言葉となっている。本音を言える勇気と個人の感受性の尊重を示す一例として、今も示唆に富む発言である。

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