エカチェリーナ2世の名言・格言・警句

- 1729年5月2日~1796年11月17日
- ロシア帝国出身(生まれはプロイセン王国)
- 女帝、啓蒙君主、政治改革者
エカチェリーナ2世は、18世紀ロシア帝国を統治した女帝であり、「啓蒙専制君主」の代表格とされる存在である。1762年に即位し、法制度改革、教育振興、芸術保護などを通じて近代化を推進した。また、ポーランド分割や黒海進出を通じて領土を大幅に拡大し、ロシアの大国化を実現した。ヴォルテールなど啓蒙思想家と書簡を交わす一方で、農奴制はむしろ強化され、プガチョフの乱を経て民衆支配はより厳格になった。改革と支配の両面を併せ持つその統治には、進歩的理想と現実的権力維持の矛盾が指摘される。華麗で強靭な政治手腕により、ロシア黄金時代を築いたが、その陰には犠牲も存在した。
- 「私は専制君主になります。それが私の仕事です。善き神は私を赦すでしょう。それが神の仕事です」
- 「人は多くを知るほど、より多くを赦します」
- 「私は親切かもしれませんし、ふだんは穏やかです。しかし私の職務においては、一たび意志を持てば、それを恐ろしいほどに貫かねばならないのです」
- 「もしロシア人たちが読み書きを知っていたら、私は見限られていたでしょう」
- 「これらすべては、私とネズミたちだけが鑑賞するためのものです」
- 「国民の信頼なき権力は無に等しい」
- 「私は物事の理由を知ることが好きな人間の一人です」
- 「どうか勇気を持ってください。勇敢な魂は、たとえ災厄であっても立て直すことができます」
- 「大きな風が吹いています。それは想像力を与えるか、頭痛をもたらすかのどちらかです」
- 「私の立場では、書きたいときに読むことを強いられ、読みたいときに話すことを求められるのです」
- 「あなたたち哲学者は幸運な人たちです。紙の上に書くことができ、紙は辛抱強いのです。不幸な女帝である私は、生きた人間という傷つきやすい皮膚の上に書かねばなりません」
- 「私は賞賛と報酬は大きな声で、非難は静かに行うのが好きです」
- 「誘惑することと誘惑されることは、きわめて近い関係にあります。感情が関わるときには、ひとたびそれが動かされれば、私たちは気づかぬうちに、はるか先まで進んでしまっているのです」
- 「男は20歳ではより激しく恋をしますが、30歳ではより上手に恋をします」
- 「あなたの機知は、他の人々をも機知に富ませます」
- 「政治において有能な統治者は、状況、推測、そして巡り合わせによって導かれなければなりません」
- 「私は賞賛は大きな声で行い、非難は静かに行います」