「好かれようとして出発するなら、あなたはいつでも何にでも妥協する用意があることになり、何も成し遂げられないでしょう」

- 1925年10月13日~2013年4月8日
- イギリス出身
- 政治家、弁護士、化学者
英文
“If you set out to be liked, you would be prepared to compromise on anything at any time, and you would achieve nothing.”
日本語訳
「好かれようとして出発するなら、あなたはいつでも何にでも妥協する用意があることになり、何も成し遂げられないでしょう」
解説
この言葉は、信念と妥協の関係を鋭く指摘している。「好かれること」を最優先する態度は、他人の期待に流されやすく、自らの原則を見失う危険があるという警告である。マーガレット・サッチャーは、「鉄の女」として知られるほど一貫した強硬な政治姿勢で有名であり、この言葉はまさに彼女の信条を体現している。
1970〜80年代のイギリスは経済的にも社会的にも困難な時代であり、多くの改革が求められていた。サッチャーは当時の労働組合との対立や、福祉国家路線の見直しといった不人気な政策にも果敢に取り組んだ。妥協を排して信念を貫いた姿勢がこの言葉に反映されている。
現代でも、リーダーや経営者、あるいは個人の人生においてもこの教訓は有効である。他人の評価ばかりを気にするあまり、行動の軸を見失えば、結果として何も得られない。信頼は時に不人気な決断の先にこそ築かれるものであり、真の成果を上げるためには、自らの信念に基づいた行動が不可欠である。
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