「アラブ連盟は我々にカダフィを排除するよう求めた。我々はアラブ連盟のためにすでに何十億ドルも費やしている。彼らに言われたからこそ巨額の金を使ったのだ。なぜ彼らがその費用を負担しないのか?彼らはカダフィを嫌っていたし、カダフィは彼らにとって大きな厄介者だったのに」

ドナルド・トランプの名言
ドナルド・トランプの名言
  • 1946年6月14日~
  • アメリカ合衆国出身
  • 実業家、テレビ司会者、第45代アメリカ合衆国大統領

不動産事業で成功を収めた後、テレビ番組『アプレンティス』で人気を博し、政界に進出。2016年、2024年の大統領選挙で当選し、「アメリカ・ファースト」を掲げた政策を推進している。型破りな政治手法と強烈な個性で国内外に大きな影響を与えている。

英文

“The Arab League tells us to go in and take out Qaddafi. We’ve spent billions of dollars already with respect to the Arab League. Billions of dollars, because they told us to do it. Why aren’t they paying for it? They don’t like Qaddafi, Qaddafi’s been a terrible thorn in their side.”

日本語訳

「アラブ連盟は我々にカダフィを排除するよう求めた。我々はアラブ連盟のためにすでに何十億ドルも費やしている。彼らに言われたからこそ巨額の金を使ったのだ。なぜ彼らがその費用を負担しないのか?彼らはカダフィを嫌っていたし、カダフィは彼らにとって大きな厄介者だったのに」

解説

この名言は、ドナルド・トランプがアメリカの対外支出と国際責任のあり方について疑問を呈したものである。彼は、アラブ連盟の要請によってリビア介入に巨額の費用を投じたにもかかわらず、その負担がすべてアメリカに押し付けられている状況を厳しく批判している。この発言には、他国の利益のためにアメリカ国民の負担を強いるべきではないという強い主張が込められている。

この発言の背景には、2011年のリビア内戦において、カダフィ政権への軍事介入を求めたアラブ連盟の要請と、それに応じたアメリカ主導のNATO軍事行動がある。トランプは、自国民の血税を使って他国の紛争に介入することへの根本的な疑念を抱き、国益を最優先に考えるべきだという姿勢を鮮明にしたのである。

現代においても、対外支出の正当性と負担の公平性は国際政治の重要な論点である。この名言は、国家が行動する際には、誰の利益のために、誰が代償を支払うのかを冷静に問い直す必要があるという現実的な警鐘を鳴らしているのである。

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