「株式市場が下落すると、商品市場は上昇する傾向がある」

- 1942年10月19日~
- アメリカ合衆国出身
- 投資家、著述家、冒険家
- クォンタム・ファンドの共同設立者として知られ、国際的な投資の第一人者となった。世界各地を旅しながら市場動向を分析する独自のスタイルで注目を集め、著書を通じて個人投資家にも広く影響を与えた。
英文
“Commodities tend to zig when the equity markets zag.”
日本語訳
「株式市場が下落すると、商品市場は上昇する傾向がある」
解説
この名言は、商品市場と株式市場の相関関係に着目したものである。ジム・ロジャーズが活動した20世紀後半から21世紀初頭にかけて、彼はコモディティ市場への長期投資を提唱し、特に株式市場が不安定な局面では商品が別の動きをすることを経験的に理解していた。つまり逆方向に動くことを示しており、分散投資の重要性をも暗示している。
現代でもこの考え方は有効である。例えば、2008年のリーマンショック時には株式市場が暴落したが、金(ゴールド)など一部のコモディティは安全資産として買われた。経済危機やインフレ局面では、商品価格が上昇する場合があり、株式とは異なるパフォーマンスを示す。このため、投資家はリスク分散の一環として、株式と商品を組み合わせたポートフォリオを考えるべきだという実践的なアドバイスがこの言葉に込められている。
この名言は、市場が常に一方向に動くわけではないこと、そして異なる資産クラスを持つことで全体のリスクを抑えるという投資の基本原則を簡潔に表現している。ロジャーズは、単なる短期的なトレードではなく、構造的な市場の動きに注目する長期的視点の重要性を訴えているのである。
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