「20世紀の間に、アメリカは二度の世界大戦やその他の悲惨で莫大な費用を伴う軍事衝突、大恐慌、十数回の景気後退と金融パニック、オイルショック、インフルエンザ流行、そして不名誉な大統領の辞任を経験した。それでもダウ平均株価は66から11,497まで上昇した」

ウォーレン・バフェットの名言
  • 1930年8月30日~
  • アメリカ合衆国出身
  • 投資家、実業家、慈善家
  • 「オマハの賢人」と称され、長期的価値投資を実践して巨大投資会社バークシャー・ハサウェイを率いる。世界有数の富豪でありながら質素な生活を貫き、近年は資産の大部分を慈善活動に寄付することを誓っている。現代を代表する投資家として世界的に知られている。

英文

“In the 20th century, the United States endured two world wars and other traumatic and expensive military conflicts; the Depression; a dozen or so recessions and financial panics; oil shocks; a flu epidemic; and the resignation of a disgraced president. Yet the Dow rose from 66 to 11,497”

日本語訳

「20世紀の間に、アメリカは二度の世界大戦やその他の悲惨で莫大な費用を伴う軍事衝突、大恐慌、十数回の景気後退と金融パニック、オイルショック、インフルエンザ流行、そして不名誉な大統領の辞任を経験した。それでもダウ平均株価は66から11,497まで上昇した」

解説

この言葉は、短期的な混乱や危機に囚われるのではなく、歴史的な長期視点を持つべきだというバフェットの投資哲学を強く表している。彼は、どれほど深刻な出来事が起ころうとも、アメリカ経済は着実に成長してきたという歴史的事実を示し、悲観ではなく希望を持って未来を見据えるべきだと説いている。一時の恐怖に動揺することなく、長期的な成長力を信じることがこの言葉の核心である。

この名言の背景には、アメリカの経済的基盤の強さと、イノベーションを絶えず生み出す活力がある。20世紀を通じて、数々の悲劇や危機にもかかわらず、経済と社会は回復と前進を繰り返し、最終的には驚異的な成長を遂げた。バフェットは、これらの歴史的教訓を踏まえ、目先の混乱ではなく、長期の繁栄に目を向けるべきだと主張している。

具体例として、バフェットはリーマンショック直後の2008年にもアメリカ経済の回復力を信じて積極的に投資を行った。また、彼は常に悲観論が支配する時期こそ最高の投資機会であると語ってきた。歴史の流れを冷静に見極め、未来への信頼を持ち続けることの重要性を、この名言は雄弁に語っている。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る