「私が思うに、国がもっと歳入を必要とするなら、そして実際、我々はGDPの15%しか徴収できていないのだから、国は持っている人々からそれを得るべきだ」

- 1930年8月30日~
- アメリカ合衆国出身
- 投資家、実業家、慈善家
- 「オマハの賢人」と称され、長期的価値投資を実践して巨大投資会社バークシャー・ハサウェイを率いる。世界有数の富豪でありながら質素な生活を貫き、近年は資産の大部分を慈善活動に寄付することを誓っている。現代を代表する投資家として世界的に知られている。
英文
“I just think that – when a country needs more income and we do, we’re only taking in 15 percent of GDP, I mean, that – that – when a country needs more income, they should get it from the people that have it”
日本語訳
「私が思うに、国がもっと歳入を必要とするなら、そして実際、我々はGDPの15%しか徴収できていないのだから、国は持っている人々からそれを得るべきだ」
解説
この言葉は、財政赤字を埋めるためには、富裕層に対する課税強化が必要であるというバフェットの明確な主張を示している。彼は、国が必要とする資金は、実際に資産を保有している者から負担を求めるべきであり、広く薄くではなく、負担能力に応じた公平な負担を追求すべきだと考えている。経済的余裕のある者が社会的責任を果たすべきだという強い倫理観が、この言葉に込められている。
この名言の背景には、2000年代末のアメリカにおける財政赤字拡大と富裕層への税制議論がある。バフェットは、自らが\\「自分の秘書よりも低い税率で課税されている」\\と指摘し、富裕層優遇の税制に対する問題意識を強く表明してきた。持てる者がより多くを負担することで、国全体の健全な財政と社会の安定を図るべきだという考えが、この発言の背後にある。
具体例として、バフェットは\\いわゆる「バフェット・ルール」(富裕層に最低税率を課すべきという提案)\\を提唱し、政治的にも大きな影響を与えた。格差拡大を放置せず、社会全体の持続可能性を意識して行動することの重要性を、この名言は力強く訴えている。
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