「手紙を開きながら、着物の袖は涙で濡れてしまった。海よりも深いあなたの優しい心に打たれて」

- 1836年1月3日~1867年12月10日
- 日本(江戸時代・土佐藩)出身
- 志士、政治活動家、実業家
- 幕末の動乱期において薩長同盟の成立に尽力し、明治維新の礎を築いた立役者の一人。海援隊を組織し、近代的な貿易と海運を推進するなど、日本の近代化に大きな影響を与えた。
原文
「文開く衣の袖はぬれにけり 海より深き君が美心」
現代語訳
「手紙を開きながら、着物の袖は涙で濡れてしまった。海よりも深いあなたの優しい心に打たれて」
解説
この言葉は、深い愛情や思いやりに触れたときの感動を、繊細な情景描写をもって表現している。坂本龍馬が生きた幕末は、厳しい現実と戦いながらも、個人同士の温かい絆や支え合いがなければ志を貫くことが難しい時代であった。この言葉には、誰かの心からの善意に接し、思わず涙を流すほどの感謝と感動が素直に込められている。
現代においても、他人の無償の優しさや励ましに心動かされる場面は多い。たとえば、困難なときに差し伸べられた支援の手紙や、励ましの言葉に勇気づけられる経験がこれにあたる。龍馬のこの言葉は、人の心の温かさが、どれほど深く人を救い、支えるかを静かに教えてくれるものである。
この名言は、海より深い心という比喩を用いて、人間の情愛の無限の力を讃えている。坂本龍馬自身も、多くの仲間たちとの信頼と友情によって支えられながら、時代の変革に挑んだ。その経験から、真心の重みと美しさを誰よりも強く感じていたことが、この一文から伝わってくるのである。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
申し込む
0 Comments
最も古い