「正直に言うと、私は今でもおとぎ話を読みますし、それがいちばん好きなんです」

- 1929年5月4日~1993年1月20日
- ベルギー出身
- 女優、人道活動家、ファッションアイコン
- 『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞し、その気品ある美しさと演技で世界的な人気を博した。晩年はユニセフ親善大使として世界各地の子どもたちを支援し、映画界と人道活動の両面で深い影響を残した。
英文
“If I’m honest I have to tell you I still read fairy-tales and I like them best of all.”
日本語訳
「正直に言うと、私は今でもおとぎ話を読みますし、それがいちばん好きなんです」
解説
この名言は、純真な心や想像力を持ち続けることの尊さを、オードリー・ヘプバーンが素直に語ったものである。大人になると現実的な思考や知識が重視されがちだが、彼女はそれでもなおおとぎ話の世界を愛し、そこに安らぎや美しさ、希望を見出していた。ここでの「if I’m honest(正直に言うと)」という表現には、大人になっても夢を大切にしていることへの照れと、同時にその感性を守り続けている誇りが感じられる。
ヘプバーンの人生は、戦争、成功、喪失、奉仕といったさまざまな局面を経ているが、そんな現実の重みにもかかわらず、彼女は「物語の力」を信じ続けた。おとぎ話は、ただの子ども向けの空想ではなく、善悪、希望、愛といった普遍的なテーマを象徴する重要な文化でもある。彼女にとって、それは心の原点に立ち返らせてくれるものだったのだろう。
現代社会では、効率や実用が重視され、「空想」や「夢」を語ることが軽視されがちである。しかしこの名言は、現実を生き抜くからこそ、夢を見る力が必要なのだという逆説的な真実を伝えている。心の奥底にある柔らかさや希望を手放さずにいることが、人生をより豊かにするという、ヘプバーンらしい気品と優しさが詰まった名言である。
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