「もし野球がなかったら、俺は刑務所か墓場のどっちかにいたはずだ」

- 1895年2月6日~1948年8月16日
- アメリカ合衆国出身
- プロ野球選手
- 20世紀初頭のメジャーリーグベースボールを代表するスーパースターとして活躍し、ニューヨーク・ヤンキースで本塁打記録を塗り替えた。「野球の神様」とも称され、アメリカの国民的英雄としてスポーツ文化に不朽の足跡を残した。
英文
“If it wasn’t for baseball, I’d be in either the penitentiary or the cemetery.”
日本語訳
「もし野球がなかったら、俺は刑務所か墓場のどっちかにいたはずだ」
解説
この名言は、ベーブ・ルースがいかに野球によって人生を救われたかを率直に表現したものである。ルースは貧困と家庭崩壊の中で育ち、幼少期には規律を失った荒れた生活を送っていた。そんな彼が救われたのが、少年更生施設で出会った野球であった。ここでの経験が、彼を犯罪や破滅から遠ざけ、球界の伝説へと押し上げる原動力となった。
この言葉は、野球が単なるスポーツではなく、社会的な再生の機会であったことを示す。1910年代から20年代のアメリカでは、スポーツが若者の更生手段や社会的階層の跳躍の手段として重視されていた。ルースの人生はその最も劇的な実例であり、彼自身もそれを深く自覚していた。野球がなければ、自分は決して世に出ることはなかったという強烈な実感が、この名言には込められている。
現代においても、この言葉は若者や困難な状況にある人々にとっての「救い」としての文化・スポーツの力を再認識させてくれる。一つの出会いが人生のすべてを変えることがあるというメッセージは、教育や社会支援の文脈でも極めて示唆に富んでいる。ルースの告白は、情熱のある場との出会いが、破滅の縁から人を救うことができるという普遍的な真理を物語っている。
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