「酒を控えて早寝するのは約束しよう。でもな、お前のためでも、五万ドルでも、二十五万ドルでも、女をあきらめるつもりはない。あれは楽しすぎるんだ」

- 1895年2月6日~1948年8月16日
- アメリカ合衆国出身
- プロ野球選手
- 20世紀初頭のメジャーリーグベースボールを代表するスーパースターとして活躍し、ニューヨーク・ヤンキースで本塁打記録を塗り替えた。「野球の神様」とも称され、アメリカの国民的英雄としてスポーツ文化に不朽の足跡を残した。
英文
“I’ll promise to go easier on drinking and to get to bed earlier, but not for you, fifty thousand dollars, or two-hundred and fifty thousand dollars will I give up women. They’re too much fun.”
日本語訳
「酒を控えて早寝するのは約束しよう。でもな、お前のためでも、五万ドルでも、二十五万ドルでも、女をあきらめるつもりはない。あれは楽しすぎるんだ」
解説
この発言には、享楽主義的で奔放な人物像が如実に表れている。ベーブ・ルースはその卓越した野球の才能とともに、私生活の豪快さやスキャンダルでも注目を集めた人物であった。ここで述べられているのは、いわば節制と放縦の間で揺れる自己認識であり、多少は節度を守ろうとしながらも、女性との関係については一切の妥協を拒む姿勢が印象的である。
この発言は1920年代のアメリカ、特に「ジャズ・エイジ」とも呼ばれる自由奔放な時代の雰囲気を反映している。大恐慌前のこの時期、多くの人々が伝統的な道徳観から解放され、消費文化と個人の快楽を肯定する空気があった。ベーブ・ルースのようなスター選手は、その象徴として振る舞い、一種の時代のアイコンとなっていた。
現代においては、この言葉は一部で自己中心的あるいは無責任と見なされる可能性もあるが、同時に人間の弱さや本音を隠さない正直さとして評価されることもある。有名人が自己を飾らず語る姿勢は、ファンにとっての親近感につながる。この名言は、まさにそうした「型破りな英雄」の一面を象徴するものである。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?