「私は、最終的には政府よりも人々のほうが平和を推進する力を持つようになると信じたい。実際、人々はあまりにも平和を望んでいるため、いつか政府はその邪魔をせず、平和を人々に与えるべき時が来ると思っている」

ドワイト・D・アイゼンハワーの名言
ドワイト・D・アイゼンハワーの名言
  • アメリカ合衆国出身
  • 軍人、政治家、第34代アメリカ合衆国大統領
  • 第二次世界大戦中に連合国軍の最高司令官としてヨーロッパ戦線を指揮し、ノルマンディー上陸作戦を成功に導いた。大統領としては冷戦下の安定と経済成長を推進し、州間高速道路網の建設や公民権運動初期への対応でも知られている。

英文

“I like to believe that people in the long run are going to do more to promote peace than our governments. Indeed, I think that people want peace so much that one of these days governments had better get out of the way and let them have it.”

日本語訳

「私は、最終的には政府よりも人々のほうが平和を推進する力を持つようになると信じたい。実際、人々はあまりにも平和を望んでいるため、いつか政府はその邪魔をせず、平和を人々に与えるべき時が来ると思っている」

解説

この言葉は、真の平和は国家の政策ではなく、市民一人ひとりの意志から生まれるという、民主主義への深い信頼を表している。アイゼンハワーは軍人として戦争の現実を知り尽くしたからこそ、「人々は戦争を望まない」という根源的な感情に希望を託していた。ここには、平和は上から与えられるものではなく、民衆の底力によって築かれるべきだという理念がある。

1950年代の冷戦下では、国家主導の軍拡競争が激化し、平和の議論はしばしば政府の都合や外交的駆け引きに左右されていた。そんな中でアイゼンハワーは、平和を望む国民の声がやがて政府の動きをも変えるほど強くなるという、ある種の民主的革命への期待を表明している。この名言には、国家よりも人間性への信頼がにじんでいる。

現代においても、政治的対立や軍事衝突が続く中、草の根の平和活動や国際市民社会の声が世界を動かす場面が増えている。SNSや国際NGOなどの登場により、個人や市民団体が平和の主導権を握る時代が現実になりつつある。この言葉は、「平和は民意によって実現する」というビジョンを力強く支持する象徴的な表現である。

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