「僕たちが言っているのは、平和にチャンスを与えようということだけなんだ」

- 1940年10月9日~1980年12月8日
- イギリス出身
- ミュージシャン、作詞作曲家、平和活動家
- ロックバンド「ザ・ビートルズ」の創設メンバーとして世界的な名声を得た。解散後もソロアーティストとして活動し、『Imagine』などの楽曲で反戦と平和を訴えた。音楽と社会運動の両面で20世紀の文化に大きな影響を与えた。
英文
“All we are saying is give peace a chance.”
日本語訳
「僕たちが言っているのは、平和にチャンスを与えようということだけなんだ」
解説
この言葉は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが1969年に発表した楽曲『Give Peace a Chance』のサビとして世界中に広まった、反戦と非暴力を象徴する最も有名なフレーズの一つである。レノンはこの一言で、複雑な理論や政治的立場を超えて、まずは平和という選択肢を試してみようと、非常にシンプルかつ力強く訴えている。
このフレーズが生まれたのは、ベトナム戦争の最中に行われた「ベッド・イン」と呼ばれる抗議行動の場であり、愛と非暴力を用いた直接的な平和メッセージの発信として世界的に注目された。レノンはここで、人類が抱えるあらゆる問題の中で、武力や報復以外の手段が選ばれるべきだという信念を明確に打ち出している。
現代においても、戦争や暴力が繰り返される世界情勢の中で、この言葉は単なるスローガンにとどまらず、倫理的な選択肢としての平和を促す呼びかけである。多くの人々が自国の安全保障や報復の論理に傾く中で、「平和にチャンスを」というこの一言は、対話と共存の道を選ぶ勇気の重要性を静かに、しかし確かに語っている。それは理想ではなく、選び取る意志としての平和の提案なのである。
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