「彼は私の腹から生まれたわけじゃない。だけど、なんてことだ、私は彼の骨を作った。毎日の食事を見て、寝かしつけて、泳げるように海に連れて行ったから。そういうすべてのことを誇りに思っている。でも、何より彼自身が私の最大の誇りなんだ」

- 1940年10月9日~1980年12月8日
- イギリス出身
- ミュージシャン、作詞作曲家、平和活動家
英文
“He didn’t come out of my belly, but my God, I’ve made his bones, because I’ve attended to every meal, and how he sleeps, and the fact that he swims like a fish because I took him to the ocean. I’m so proud of all those things. But he is my biggest pride.”
日本語訳
「彼は私の腹から生まれたわけじゃない。だけど、なんてことだ、私は彼の骨を作った。毎日の食事を見て、寝かしつけて、泳げるように海に連れて行ったから。そういうすべてのことを誇りに思っている。でも、何より彼自身が私の最大の誇りなんだ」
解説
この言葉は、血縁だけではない親子の絆と育児の力を深く物語っている。ジョン・レノンはここで、遺伝的なつながりがなくても、子どもと過ごした日々の積み重ねこそが「親」としての本質であると語っている。「骨を作った」という表現には、子どもの人格や身体、習慣を形作る過程に関わった実感と誇りが込められている。
レノンはこの発言で、実際の育児に深く関わることの価値と意味を強調している。音楽活動の合間に息子ショーンと過ごした時間は、彼にとって単なる家族の一コマではなく、創造や表現にも劣らないほどの誇りと達成感をもたらした経験であった。特に「泳ぎ」や「食事」といった具体的な日常の世話を通じて、愛情が行動として形になっている様子が伝わってくる。
この言葉は、現代社会における養子縁組や継親の関係、あるいは父親の育児参加の意義を考える上でも重要な示唆を与える。血縁を越えて、「誰かを育てる」という行為には、かけがえのない実在的な絆が宿る。レノンのこの言葉は、育てることで生まれる愛と誇りの力を静かに、しかし強く語っている。
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