「髪がどれだけ長くても、肌の色が何色でも、私が女性でも男性でも、それは問題ではない」

- 1940年10月9日~1980年12月8日
- イギリス出身
- ミュージシャン、作詞作曲家、平和活動家
- ロックバンド「ザ・ビートルズ」の創設メンバーとして世界的な名声を得た。解散後もソロアーティストとして活動し、『Imagine』などの楽曲で反戦と平和を訴えた。音楽と社会運動の両面で20世紀の文化に大きな影響を与えた。
英文
“It doesn’t matter how long my hair is or what colour my skin is or whether I’m a woman or a man.”
日本語訳
「髪がどれだけ長くても、肌の色が何色でも、私が女性でも男性でも、それは問題ではない」
解説
この言葉は、外見や属性による差別や偏見を否定する強いメッセージである。ジョン・レノンは、性別、人種、身体的特徴といった社会がしばしば評価や扱いに用いてきた表面的な要素を退け、個人の内面や人間性こそが重要であるという価値観を提示している。これは、彼自身が芸術家として、また平和運動家として一貫して表明してきた姿勢と一致する。
発言当時は、公民権運動やフェミニズム、性的解放運動が高まりを見せており、個々人が自由に自己を表現することが大きな社会課題となっていた。ジョン・レノンは、こうした時代の潮流に共鳴しつつも、人は見た目ではなく内面の誠実さや行動によって評価されるべきだという理想を率直に語っている。
この考え方は、今日においてもジェンダー平等、人種差別撤廃、多様性の尊重といった文脈で、なお強い意義を持つ。社会が多様性を受け入れる時代においても、偏見は根強く残っている。だからこそこの言葉は、本質を見る目を養い、他者をありのまま受け入れる姿勢の重要性を今一度思い起こさせる。人間の価値は見た目ではなく、どう生き、どう他者と関わるかによって決まるという信念がここに込められている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
申し込む
0 Comments
最も古い