「儀式は大切だ。最近では結婚しないのが流行りだが、私は流行に興味はない」

- 1940年10月9日~1980年12月8日
- イギリス出身
- ミュージシャン、作詞作曲家、平和活動家
- ロックバンド「ザ・ビートルズ」の創設メンバーとして世界的な名声を得た。解散後もソロアーティストとして活動し、『Imagine』などの楽曲で反戦と平和を訴えた。音楽と社会運動の両面で20世紀の文化に大きな影響を与えた。
英文
“Rituals are important. Nowadays it’s hip not to be married. I’m not interested in being hip.”
日本語訳
「儀式は大切だ。最近では結婚しないのが流行りだが、私は流行に興味はない」
解説
この言葉は、社会の風潮に迎合しない個人の価値観を強く表明したものである。ジョン・レノンは、当時の若者文化において「ヒップ(=先進的・クール)」とされた価値観──たとえば結婚という制度への懐疑──に対し、伝統的な儀式の意義を再認識する姿勢を示している。彼は、個人にとって重要な意味を持つ行為や形式が、たとえ時代遅れと見なされてもなお尊重されるべきであると信じていた。
この発言は、1970年代に広まった「自由恋愛」や「反体制的価値観」といった潮流を背景にしている。当時、結婚や家庭といった制度は保守的な象徴として批判の対象になりがちだった。しかしレノンはその流れに流されず、自らの選択として結婚という形を尊重する立場を取っている。これは単なる形式ではなく、心の区切りや誓いとしての儀式の意味を重視する態度である。
現代においても、「形式」と「自由」の間で揺れる価値観の中で、自分にとっての意味を見出すことの重要性は変わらない。流行や世間の風潮に従うのではなく、個人の信念や感情に基づいた選択が尊重されるべきであるという点で、この言葉は今なお響きを持つ。形式そのものより、それをどう捉えるかという姿勢が問われているのである。
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