「私は特にアウトドアのスポーツが好きだったことはありませんし、テニスや水泳やゴルフで上手くなりたいとも思いません。そういったことは男性に任せておきます」

- 1926年6月1日~1962年8月5日
- アメリカ合衆国出身
- 女優、歌手、モデル
- 1950年代を代表するセックスシンボルとして世界的な人気を誇り、『七年目の浮気』『お熱いのがお好き』などで知られる。その華やかな魅力と謎めいた私生活により、死後もなおポップカルチャーの象徴として語り継がれている。
英文
“I have never cared especially for outdoor sports and have no desire to excel at tennis, swimming, or golf. I’ll leave those things to the men.”
日本語訳
「私は特にアウトドアのスポーツが好きだったことはありませんし、テニスや水泳やゴルフで上手くなりたいとも思いません。そういったことは男性に任せておきます」
解説
この言葉は、自身の嗜好と性別に基づく社会的役割に対する一種の距離感や皮肉を含んだ発言である。発言者は、スポーツという活動に対して特別な関心を持たないことを明確に述べつつ、それを「男性の領分」として割り切る姿勢を示している。一見すると性別による役割分担の受容のように見えるが、その裏には、自分はその枠組みに乗らない、あるいは属さないという自意識も垣間見える。
マリリン・モンローは、外見的魅力とパフォーマンスによって評価される立場にありながらも、一般的に「健康的で活発」とされる女性像に当てはまろうとしなかった。この名言は、そうした彼女の自己選択によるスタイルと関心の表明であり、無理に男性的価値観(競争、技術、成績)に合わせようとしない姿勢がにじんでいる。
現代では、性別に関係なくスポーツを楽しむ文化が進んでいるが、この言葉は、何を好み、何を選ばないかは他人の期待ではなく「自分の心」に従ってよいのだというメッセージとしても受け取れる。「しない自由」「興味のないことを断る自由」もまた、自己の尊厳を保つ一部であることを教えてくれる名言である。
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