「私は、地上に残された少数の星たちに属する、少数派の権利の喪失に抗議する“自由の行進”に参加しているのです。私たちが求めたのは、ただ“輝く権利”だけでした」

マリリン・モンローの名言
マリリン・モンローの名言
  • 1926年6月1日~1962年8月5日
  • アメリカ合衆国出身
  • 女優、歌手、モデル
  • 1950年代を代表するセックスシンボルとして世界的な人気を誇り、『七年目の浮気』『お熱いのがお好き』などで知られる。その華やかな魅力と謎めいた私生活により、死後もなおポップカルチャーの象徴として語り継がれている。

英文

“I am involved in a freedom ride protesting the loss of the minority rights belonging to the few remaining earthbound stars. All we demanded was our right to twinkle.”

日本語訳

「私は、地上に残された少数の星たちに属する、少数派の権利の喪失に抗議する“自由の行進”に参加しているのです。私たちが求めたのは、ただ“輝く権利”だけでした」

解説

この言葉は、名声と個性を奪われゆく中での自己主張と、自由を求める心の叫びを、詩的かつ風刺的に表現した名言である。「地上の星(earthbound stars)」という表現は、本来輝くべき存在でありながら、現実に縛られ、押しつぶされそうになっている人々や個性の象徴である。そして、「twinkle(輝く)」という単語には、自由に自己表現すること、存在を肯定されることへの強い願いが込められている。

マリリン・モンローは、華やかな世界の中で象徴的な存在となりながらも、その名声に内面の自由や尊厳が押しつぶされることに苦しんでいた。この名言は、彼女自身の経験をなぞるように、個としての光を守るために声を上げる姿勢をユーモラスかつ真剣に伝えている。特に「freedom ride(自由のための行進)」という表現は、社会的運動と個人の尊厳の回復を重ね合わせた象徴的な語りである。

現代においても、個性や少数の声が社会のノイズにかき消されやすい状況は多々ある。この言葉は、どんな立場の人であっても、自分らしく“輝く”権利を持っていることを忘れてはならないという強いメッセージを投げかける。存在の自由と尊厳を求める人間の誇りと詩情が共存する、気高くも美しい名言である。

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