「正直に言うと、学校ではあまり頭が良い方じゃなかった。でも別に恥ずかしくなんかないさ。だって、校長先生の月給ってどれくらいだと思う?」

- 1942年1月17日~2016年6月3日
- アメリカ合衆国出身
- プロボクサー、社会運動家、人道主義者
- ヘビー級チャンピオンとして活躍し、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」の名言で知られる。リング外でも公民権運動や反戦活動に関わり、スポーツと社会正義の両面で世界的な影響を与えた。
英文
”The fact is, I was never too bright in school. I ain’t ashamed of it, though. I mean, how much do school principals make a month?”
日本語訳
「正直に言うと、学校ではあまり頭が良い方じゃなかった。でも別に恥ずかしくなんかないさ。だって、校長先生の月給ってどれくらいだと思う?」
解説
この言葉は、モハメド・アリが学歴や知識の有無に対して抱いていた率直な感情と、それに対する独自の価値観をユーモアと皮肉を込めて語った名言である。学校での成績が良くなかったことを「恥ではない」と堂々と認めたうえで、学問による成功とは異なる、自分なりの「成功の定義」を示している点にアリらしさがあらわれている。
「校長先生の月給はいくらだ?」という問いかけは、社会的評価や収入の面で見たときに、自分がどれほど大きな成果を挙げているかを逆説的に示すものであり、学歴中心の価値観に対する挑戦でもある。アリは、知識や教養では測れない「信念」「努力」「自己表現」の力によって世界を動かした人物であり、それがこの発言にも色濃く反映されている。
現代においても、学歴や成績が絶対視されがちな風潮の中で、この名言は「自分らしい成功」をどう築くかという問いを投げかけている。アリのこの言葉は、型にはまらない人生の価値を堂々と語り、自分の道を信じて突き進むことの大切さを教えてくれる。それは、「学ぶこと」と「生きること」の本質を問い直す、力強く自由な精神の表明である。
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