「私はイスラム教という宗教を信じている。私はアッラーと平和を信じている」

- 1942年1月17日~2016年6月3日
- アメリカ合衆国出身
- プロボクサー、社会運動家、人道主義者
- ヘビー級チャンピオンとして活躍し、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」の名言で知られる。リング外でも公民権運動や反戦活動に関わり、スポーツと社会正義の両面で世界的な影響を与えた。
英文
”I believe in the religion of Islam. I believe in Allah and peace.”
日本語訳
「私はイスラム教という宗教を信じている。私はアッラーと平和を信じている」
解説
この言葉は、モハメド・アリが自らの宗教的信仰と、それが基盤とする価値観を簡潔に表明したものである。彼は1964年にイスラム教に改宗し、それまでの名前カシアス・クレイを捨てて「モハメド・アリ」という新たな名を選び、それ以降、宗教的信条を自身の行動指針の中心に据えるようになった。この名言は、そうした転機と信仰に対する誠実な姿勢を示すものである。
アリにとってイスラム教は、単なる宗教的制度ではなく、平和、誠実、自己犠牲、正義といった普遍的価値を体現する生き方であった。彼の言う「アッラーと平和」は、神への服従と人間同士の調和を意味しており、それは彼がベトナム戦争への徴兵を拒否した理由や、公民権運動での発言にも表れている。この信仰は彼にとって、社会的責任と精神的自律の源泉であった。
この名言は、宗教の本質が分断や対立ではなく、平和と信頼に基づくものであるという原点を思い出させる。アリのような影響力ある人物が、信仰を通じて平和と正義の実現を訴え続けた姿勢は、現代社会においても宗教の持つ可能性と責任を問い直す手がかりとなる。信仰と平和の結びつきを明言するこの一言は、宗教的多様性の中で共存を模索する私たちにとって、重要なメッセージである。
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