「旅をすることは、まるで他の世紀の人々と語り合うようなものである」

- 1596年3月31日~1650年2月11日
- フランス出身
- 哲学者、数学者、自然科学者
- 近代哲学の父とされ、「我思う、ゆえに我あり」の命題で知られる。合理主義を基礎とする思索と、解析幾何学の創始によって、哲学と数学の両面で大きな功績を残した。
英文
”Travelling is almost like talking with those of other centuries.”
日本語訳
「旅をすることは、まるで他の世紀の人々と語り合うようなものである」
解説
この名言は、旅という経験を通じて異なる時代や文化への理解が深まるという洞察を表している。デカルトにとって旅は単なる移動ではなく、新たな視点と価値観に触れる知的行為であり、それはあたかも歴史上の人物たちと対話するかのような意味を持つ。他国の風習、制度、思考様式との出会いは、自文化の枠組みにとらわれない広い視野を養う機会となる。
実際、デカルト自身も若い頃から多くの旅を経験しており、オランダ、ドイツ、イタリア、スウェーデンなどを巡った。その経験は、彼の普遍的理性や客観的思考への志向に影響を与えたと考えられる。旅によって人は、空間を超えると同時に時間をも超えて、思想や歴史の流れと接続するのである。
現代においても、旅は単なる観光ではなく、過去と現在を結ぶ知的冒険としての意義を持つ。たとえば古都を訪れたり、伝統文化に触れたりすることで、過去の人間の生き方や思考を身近に感じることができる。この名言は、旅の精神的価値と、それがもたらす時代を超えた共感の可能性を端的に語っている。
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