「人間は迷い、真の価値が意味をなさない密林をさまよっている。真の価値が人間にとって意味を持つのは、彼が霊的な道に足を踏み入れたときだけであり、その道において否定的な感情は何の役にも立たない」

- 1926年11月23日~2011年4月24日
- インド出身
- 宗教指導者、霊的指導者、社会活動家
- 奇跡を行う聖者として世界的に注目され、多くの信奉者を持つ。教育・医療・給水などの慈善事業を推進し、スピリチュアルな教えと無償の奉仕精神で知られている。
英文
”Man is lost and is wandering in a jungle where real values have no meaning. Real values can have meaning to man only when he steps on to the spiritual path, a path where negative emotions have no use.”
日本語訳
「人間は迷い、真の価値が意味をなさない密林をさまよっている。真の価値が人間にとって意味を持つのは、彼が霊的な道に足を踏み入れたときだけであり、その道において否定的な感情は何の役にも立たない」
解説
この名言は、現代人が物質的価値や感情的混乱に惑わされ、本来の生きる意味を見失っているという霊的批判を表している。サイ・ババは、人間が「迷っている」と語ることで、霊的無知に根ざす混迷状態を明らかにしている。現代文明の中で「真の価値」はしばしば軽視され、一時的な満足や外面的な成功にすり替えられているのである。
「霊的な道」とは、内面の静けさや真理への探求を通じて、永続的で普遍的な価値を見出す生き方を指している。この道においては、「怒り」「嫉妬」「執着」などの否定的な感情は障害であり、役立つものではないとされる。真の意味での価値、すなわち愛・平和・誠実さ・真理といった普遍的徳目は、霊性を基盤にして初めて意味を持つ。
この名言は、自己中心的な欲望に満ちた社会で暮らす現代人に対し、内面を見つめる転換の必要性を強く訴えている。外の世界では得られない満足や平穏を求めるならば、人は霊的な目覚めの道を歩まねばならない。サイ・ババはその道においてのみ、真の価値が光を放ち、人生が意味を持つと断言しているのである。
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