「私は形を持たず、あらゆる所に存在する。私はすべてのものの中にあり、すべてのものを超えてもいる。私はあらゆる空間を満たしている。あなたが目にするすべて、それらすべてを合わせたものが私である。私は揺らぐことも、動くこともない」

- 1926年11月23日~2011年4月24日
- インド出身
- 宗教指導者、霊的指導者、社会活動家
- 奇跡を行う聖者として世界的に注目され、多くの信奉者を持つ。教育・医療・給水などの慈善事業を推進し、スピリチュアルな教えと無償の奉仕精神で知られている。
英文
”I am formless and everywhere. I am in everything. I am in everything and beyond. I fill all space. All that you see, taken together, is Myself. I do not shake or move.”
日本語訳
「私は形を持たず、あらゆる所に存在する。私はすべてのものの中にあり、すべてのものを超えてもいる。私はあらゆる空間を満たしている。あなたが目にするすべて、それらすべてを合わせたものが私である。私は揺らぐことも、動くこともない」
解説
この名言は、神の遍在性と超越性という、インド哲学における根本的な神観を語っている。サイ・ババはここで、神は形を持たず、空間や物質の制限を受けず、あらゆる存在の中に宿るものであると明言している。また「すべてのものを超えている」とは、神が物理的世界に含まれるだけでなく、それを超えた次元に存在するという二重の意義を持っている。
「私があらゆる空間を満たしている」という言葉には、神が時間と空間の制限を超えているという絶対性が込められている。さらに「揺らぐことも、動くこともない」という最後の表現は、神が永遠不変であり、どんな変化にも影響されない絶対的存在であることを強調する。この静寂で不動な本質は、サムサラ(輪廻)の変化に揺れる人間の魂に対する、安定と平安の源となる。
現代の混乱した世界において、このような普遍的で不変の存在に思いを馳せることは、精神的な拠り所となりうる。人々は目に見える現象や物質に心を奪われがちだが、サイ・ババのこの名言は、真の神性は形を超え、存在のあらゆる側面に宿るものであることを思い出させる。信仰とは、その神性に気づき、それと調和して生きる努力そのものである。
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