「決してうつむいてはならない。あきらめて座り込み、嘆いてはならない。別の道を見つけるのだ。そして、晴れた日に祈らない者は、雨の日だけ祈るべきではない」
- 1913年1月9日～1994年4月22日
- アメリカ合衆国出身
- 政治家、弁護士、第37代アメリカ合衆国大統領
- 外交政策において米中関係の正常化やソ連とのデタントを進めたが、ウォーターゲート事件により辞任した初の大統領としても知られている。冷戦期アメリカ政治の象徴的人物である。
英文
“Never let your head hang down. Never give up and sit down and grieve. Find another way. And don’t pray when it rains if you don’t pray when the sun shines.”
日本語訳
「決してうつむいてはならない。あきらめて座り込み、嘆いてはならない。別の道を見つけるのだ。そして、晴れた日に祈らない者は、雨の日だけ祈るべきではない」
解説
この言葉は、逆境に直面したときの精神の持ち方と信念の一貫性について語った、極めて力強く哲学的なニクソンの名言である。前半では、どれほど困難な状況であってもうつむかず、立ち止まらず、別の道を探し出して前に進めという不屈の姿勢が強調されている。ニクソン自身が数々の敗北と批判を受けながらも再起を果たした経験に裏打ちされた言葉であり、自己再生と挑戦の重要性を語っている。
後半の「don’t pray when it rains if you don’t pray when the sun shines（晴れの日に祈らないなら、雨の日だけ祈るべきではない）」という一節は、信仰・希望・感謝の姿勢は常に一貫していなければならないという教訓を含んでいる。これは単なる宗教的意味を超えて、良い時も悪い時も変わらぬ心の持ちようこそが人間の真価であるという人生哲学として読むことができる。
この名言は、現代においても困難に直面する人々への強い励ましと内省の機会を与える普遍的なメッセージである。ニクソンのこの言葉は、困難の中でこそ立ち上がり、姿勢を崩さず、真の信念をもって生きることの尊さを語っており、人生の岐路に立つすべての人に響く名言である。
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