「着替えて、車で出かけて、18ホール回って、家に戻るまでに、7時間はあっという間に消えてしまう。もっと有意義な時間の使い方があるはずだ」

- 1913年1月9日~1994年4月22日
- アメリカ合衆国出身
- 政治家、弁護士、第37代アメリカ合衆国大統領
- 外交政策において米中関係の正常化やソ連とのデタントを進めたが、ウォーターゲート事件により辞任した初の大統領としても知られている。冷戦期アメリカ政治の象徴的人物である。
英文
“By the time you get dressed, drive out there, play 18 holes and come home, you’ve blown seven hours. There are better things you can do with your time.”
日本語訳
「着替えて、車で出かけて、18ホール回って、家に戻るまでに、7時間はあっという間に消えてしまう。もっと有意義な時間の使い方があるはずだ」
解説
この発言は、効率的な時間の使い方と優先順位の明確化に対するニクソンの姿勢を表している。一般的に社交的・娯楽的な活動として知られるゴルフを引き合いに出しながら、彼は表面的な楽しみよりも、時間を生産的に使うことの重要性を説いている。政治家としての激務の中、時間こそ最も貴重な資源であるという実感がにじみ出ている。
特に重要なのは、「you’ve blown seven hours(7時間も浪費してしまう)」という表現に込められた価値判断である。これは単なる娯楽批判ではなく、目的意識を持って日々を過ごすべきだという時間管理哲学を示している。ニクソンにとって、リーダーに求められるのは自らの行動に対する厳格な自己統制と、成果を最大化する時間配分であった。
現代においても、情報や娯楽が溢れる中で、時間の浪費が日常的に起こりやすい。ニクソンのこの言葉は、何に時間を使うかという問いを通じて、人生の生産性や目的意識を再確認させる警句である。限られた時間をいかに有意義に使うかというテーマは、今も変わらず普遍的な課題である。
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