「ミッキーマウスは20年前、マンハッタンからハリウッドへ向かう列車の中で、私の頭の中からスケッチブックに飛び出してきた。ちょうどその頃、兄ロイと私の事業はどん底にあり、破滅がすぐそこまで迫っているように思えた」

- 1901年12月5日~1966年12月15日
- アメリカ合衆国出身
- アニメーター、映画監督、実業家、プロデューサー
- ミッキーマウスの生みの親として知られ、アニメーション映画産業を確立。ディズニーランドの創設者であり、エンターテインメントの象徴的存在として世界的に知られている。
英文
”Mickey Mouse popped out of my mind onto a drawing pad 20 years ago on a train ride from Manhattan to Hollywood at a time when business fortunes of my brother Roy and myself were at lowest ebb and disaster seemed right around the corner.”
日本語訳
「ミッキーマウスは20年前、マンハッタンからハリウッドへ向かう列車の中で、私の頭の中からスケッチブックに飛び出してきた。ちょうどその頃、兄ロイと私の事業はどん底にあり、破滅がすぐそこまで迫っているように思えた」
解説
この言葉は、ウォルト・ディズニーが人生の最も苦しい時期において、創造によって道を切り開いた瞬間を回想したものである。ミッキーマウスは単なる成功したキャラクターではなく、絶望の中から生まれた希望そのものであり、逆境を力に変える象徴的存在であった。列車という閉ざされた空間と、破産寸前という状況の中でひらめいたこの発想は、創造力がいかに運命を変えるかを如実に物語っている。
当時ディズニーは、「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」の権利を失い、スタジオの存続すら危ぶまれる状態だった。しかし彼はその逆境を嘆くのではなく、新たなアイデアに希望を託し、自らの力で再出発を図った。ミッキーの誕生は、単なるキャラクターの創造ではなく、ディズニー自身と彼の事業の再生そのものであった。
この名言は、現代の創作者や起業家にとっても大きな示唆を与える。最も追い詰められた時こそ、最も本質的な創造が生まれる場であるという真理、そしてアイデア一つが人生と世界を変える可能性を秘めているという希望を、この言葉は雄弁に語っている。
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