「私は非常に罪深い人間だが、主に恩寵と慈悲を求めて叫び、それによって完全に覆われた。その後、主の驚くべき御臨在を楽しむことを私の目的としたことで、最も甘美な慰めを見出した」
- 1451年8月25日から10月31日~1506年5月20日
- ジェノヴァ共和国(現イタリア)出身
- 探検家、航海者
- 1492年の航海でアメリカ大陸への到達を果たし、「新世界」の発見者として知られている
英文
“I am a most noteworthy sinner, but I have cried out to the Lord for grace and mercy, and they have covered me completely. I have found the sweetest consolation since I made it my whole purpose to enjoy His marvellous Presence”
日本語訳
「私は非常に罪深い人間だが、主に恩寵と慈悲を求めて叫び、それによって完全に覆われた。その後、主の驚くべき御臨在を楽しむことを私の目的としたことで、最も甘美な慰めを見出した」
解説
この言葉は、クリストファー・コロンブスが宗教的な信仰と神の恩寵への感謝を深く表現したものである。「罪深い人間」という自己認識は、彼が自らの過去の行いや欠点を謙虚に振り返り、神の許しと導きを求めていたことを示している。また、「御臨在を楽しむ」という表現は、神と共にあることが彼にとっての最高の喜びであり、精神的な慰めを与えたことを象徴している。
このような発言は、コロンブスがキリスト教的な価値観に深く根ざした人物であったことを反映している。彼の探検活動や行動は、しばしば宗教的使命と結びつけられ、自らの航海を神聖な使命とみなしていた。一方で、当時の宗教的信仰がコロンブスの行動を正当化する手段として用いられたこともあり、その結果には搾取や支配が伴う矛盾があった。
現代において、この言葉は、謙虚さと自己反省、そして信仰を通じて精神的な平安を見出す重要性を強調するメッセージとして解釈される。たとえば、困難な状況や道徳的な葛藤の中で、内なる信念や価値観を見つめ直す機会を提供する。この名言は、コロンブスの宗教的側面を垣間見ると同時に、信仰が個人の生き方や選択に与える影響を考えるきっかけを与えている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?