「夜の間は座礁を恐れて錨を下ろさないと決め、沖で待機した。朝になって航行を再開したが、島が6、7リーグ離れていることが分かり、潮流が逆だったため、到着は正午となった」
- 1451年8月25日から10月31日~1506年5月20日
- ジェノヴァ共和国(現イタリア)出身
- 探検家、航海者
- 1492年の航海でアメリカ大陸への到達を果たし、「新世界」の発見者として知られている
英文
“Stood off and on during the night, determining not to come to anchor till morning, fearing to meet with shoals; continued our course in the morning; and as the island was found to be six or seven leagues distant, and the tide was against us, it was noon when we arrived there”
日本語訳
「夜の間は座礁を恐れて錨を下ろさないと決め、沖で待機した。朝になって航行を再開したが、島が6、7リーグ離れていることが分かり、潮流が逆だったため、到着は正午となった」
解説
この言葉は、クリストファー・コロンブスが慎重な航海計画を立て、危険を回避しつつ目的地に到達した様子を記録したものである。「座礁を恐れて錨を下ろさなかった」という記述は、航海中の危機管理や船団の安全を最優先に考える彼の判断力を示している。また、潮流の影響や距離を考慮した上で、正確に時間を見積もりながら行動していたことがわかる。
コロンブスの時代、航海は自然条件に大きく左右されるものであり、潮流や暗礁への対応が生死を分ける要素であった。この記録から、彼が自然に対する理解をもとに慎重に航海していたことが読み取れる。当時の航海技術や地図の精度が限られていた中で、彼の判断は航海の成功に欠かせない要素だった。
現代では、コロンブスのような探検家たちが行った危機管理の努力は、海運業や航空業における安全対策の基盤ともいえる。例えば、現代のGPSや航行システムは、自然条件を正確に予測することで、航海者に安全なルートを提供している。この名言は、慎重な判断と自然への理解が未知の冒険を成功させる鍵であることを示しており、今日でも探検精神の象徴として語られる。
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