「もし中つ国が何を基にしているのか本当に知りたいのなら、それは、この世界そのもの、特に自然の地球に対する私の驚きと喜びだ」

J・R・R・トールキン
J・R・R・トールキンの名言
  • 1892年1月3日~1973年9月2日
  • オレンジ自由国(イギリス人)出身
  • 作家、言語学者
  • 『ホビットの冒険』や『指輪物語』などを執筆し、現代ファンタジー文学の礎を築いた

英文

“If you really want to know what Middle-earth is based on, it’s my wonder and delight in the earth as it is, particularly the natural earth.”

日本語訳

「もし中つ国が何を基にしているのか本当に知りたいのなら、それは、この世界そのもの、特に自然の地球に対する私の驚きと喜びだ」

解説

この名言は、トールキンが『指輪物語』や『ホビットの冒険』の舞台となる「中つ国(Middle-earth)」を創造する際のインスピレーションを語ったものである。彼は、中つ国を単なる空想の産物ではなく、現実の自然世界への愛情と感動から作り上げた。この言葉は、現実の自然が持つ美しさや神秘を深く敬愛していたトールキンの価値観を示している。

トールキンの作品には、山々や森、川といった自然の描写が細やかに記されており、それらは単なる背景ではなく、物語の中心的な要素として機能している。エントのような森の精霊や、シャイアの穏やかな田園風景には、彼がイギリスの自然に対して抱いていた愛情が投影されている。中つ国は、人間と自然がどのように関わり合うべきかという問いをも提示している。

現代において、この名言は、環境保護や自然との調和の重要性を再認識させるものとしても解釈できる。トールキンの視点は、自然界の素晴らしさを発見し、それを守ることの価値を強調している。想像力が現実の地球から生まれ、再びその地球を大切にする気持ちへと循環することを、この名言は教えてくれる。トールキンの中つ国は、読者に自然の地球そのものの驚異を思い出させる鏡とも言えるだろう。

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