「患者が寒さを感じる場合、発熱している場合、気を失いそうな場合、食事の後に気分が悪くなる場合、または床ずれができている場合、それはたいてい病気のせいではなく、看護の責任です」
![フローレンス・ナイチンゲール](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Florence_Nightingale_CDV_by_H_Lenthall-512.webp)
- 1820年5月12日~1910年8月13日
- トスカーナ大公国(イタリア)出身
- 看護師、統計学者
- 近代看護を確立し、クリミア戦争での活動を通じて衛生改革を推進、『看護覚え書』を執筆した
英文
“If a patient is cold, if a patient is feverish, if a patient is faint, if he is sick after taking food, if he has a bed-sore, it is generally the fault not of the disease, but of the nursing.”
日本語訳
「患者が寒さを感じる場合、発熱している場合、気を失いそうな場合、食事の後に気分が悪くなる場合、または床ずれができている場合、それはたいてい病気のせいではなく、看護の責任です」
解説
この名言は、看護の質が患者の状態に直接的な影響を及ぼすという、ナイチンゲールの核心的な信念を表している。彼女は、患者の快適さや健康状態の悪化が、しばしば病気そのものよりも看護の不備によって引き起こされることを強調している。この考え方は、19世紀の看護現場において革新的であり、看護の重要性を再定義するものだった。
たとえば、適切な体温管理や食事の後のケア、床ずれの予防など、ナイチンゲールがここで挙げている具体例は、看護が患者の回復を促進するか、逆に妨げるかを左右する重要な要素である。彼女は、単に医師の指示に従うだけではなく、看護師自身が患者の状態を観察し、迅速かつ適切に対応する責任を負うべきだと主張している。
現代の医療においても、この言葉は看護の本質を鋭く捉えている。患者ケアの中で、看護師の役割は単なる補助ではなく、患者の生活の質と治癒の可能性を左右する重要な存在であることが再確認される。この名言は、看護のプロフェッショナリズムと責任感を強調し、患者に対する包括的なケアの必要性を訴えている。ナイチンゲールのこの教えは、看護の進化を支える礎となり、現代でも深い意味を持ち続けている。
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