「知性には三種類ある。一つは自ら理解する知性、もう一つは他者の理解を評価できる知性、最後に自らも他者を通しても理解できない知性である。最初のものは優れたものであり、二番目のものは良いものであり、三番目のものは役に立たない」

ニッコロ・マキャヴェッリ
ニッコロ・マキャヴェッリの名言
  • 1469年5月3日~1527年6月21日
  • フィレンツェ共和国(イタリア)出身
  • 政治思想家、外交官
  • 『君主論』を著し、近代政治学の基礎を築き、現実主義的な政治思想を提唱した

英文

“There are three kinds of intelligence: one kind understands things for itself, the other appreciates what others can understand, the third understands neither for itself nor through others. This first kind is excellent, the second good, and the third kind useless.”

日本語訳

「知性には三種類ある。一つは自ら理解する知性、もう一つは他者の理解を評価できる知性、最後に自らも他者を通しても理解できない知性である。最初のものは優れたものであり、二番目のものは良いものであり、三番目のものは役に立たない」

解説

この名言は、知性の質とその応用について考察している。マキャヴェッリは、物事を自ら理解する能力を最高の知性と位置付け、それが独立した思考と行動を可能にするためだと考えた。また、他者の知識や理解を適切に評価し、利用できる能力も価値があるが、それには依存や限界が伴うと指摘している。一方で、自ら理解せず、他者の助けを受けても理解できない知性は、実用性に欠けると断じている。

この考え方は、リーダーシップや統治において特に重要である。マキャヴェッリの時代では、君主や統治者が複雑な状況を独自に分析し、的確な判断を下すことが求められた。優れたリーダーは自らの知性を用いて現実を理解し、必要に応じて他者の助けを効果的に活用できると彼は主張している。

現代においても、この名言は普遍的な価値を持つ。たとえば、個人の学習能力やリーダーシップのスキルに関して、自律的な思考が重視される。同時に、他者の知見や専門性を適切に評価し、取り入れる力も必要とされる。最後の「役に立たない知性」は、適切な教育や訓練の必要性を示唆しており、知性を鍛えることがいかに重要かを強調している。この名言は、知性の質とその発展に対する洞察を提供している。

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