「残念ながら、他の惑星の生命が絶滅したのは、その科学者たちが我々よりも進んでいたからだという冗談に、妙に納得できるところがあるのが悲しい」

- 1917年5月29日~1963年11月22日
- アメリカ出身
- 政治家
- 第35代アメリカ合衆国大統領としてキューバ危機を乗り切り核戦争を回避し、アポロ計画を推進してアメリカの宇宙探査の基礎を築いた
英文
“I am sorry to say that there is too much point to the wisecrack that life is extinct on other planets because their scientists were more advanced than ours.”
日本語訳
「残念ながら、他の惑星の生命が絶滅したのは、その科学者たちが我々よりも進んでいたからだという冗談に、妙に納得できるところがあるのが悲しい」
解説
この言葉は、科学技術の進歩が無制限に進むことで、人類や生命そのものに壊滅的な結果をもたらしかねない危険性を警告している。ジョークの形を取りながらも、核兵器や環境破壊などの技術の悪用による自滅のリスクに対する真剣な懸念が込められている。
ケネディのこの発言は、冷戦時代における核兵器の拡散や軍拡競争を背景にしている。当時、科学技術の進歩は国際的な競争の重要な要素であったが、その一方で、その進歩が人類の存続を危機にさらす可能性があることも認識されていた。この発言は、技術の使用における倫理的責任と慎重さの必要性を訴えるものとして理解できる。
現代において、この名言はさらに広範な意味を持つ。AIの急速な発展や気候変動など、科学技術がもたらす恩恵とリスクのバランスがますます重要になっている。技術そのものが問題ではなく、それをどのように使うかが鍵であるという教訓が、この言葉には込められている。ジョークの裏に隠された深い警告は、今なお私たちに響く普遍的なメッセージである。
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